テーブルは昔からある表形式のデータベースビューですが、Notionのテーブルはただの行と列の寄せ集めではありません。1行1行を1つのページとして開くことができ、どんなコンテンツでも自在に持たせることができます。
テーブルを作成するフルページテーブルインラインテーブルデータベースのテーブルビュー行をページとして開く新しい行を追加する行のオプションテーブルのカスタマイズプロパティの編集行や列を並べ替えるセルの内容を改行するテーブルの内容を絞り込むテーブルの内容を並べ替えるテーブルの内容を検索するテーブルへのリンクを張る集計するテーブルの活用事例よくある質問関連するページ
テーブルを作成する
Notionでテーブルを作成する方法はいくつかあります。
フルページテーブル
- ワークスペースに新しいページを作成します。
- 新しいページに表示されたグレースケールのメニューから
Table
を選択します。

- 既存のページ内にフルページテーブルを作成する手順は以下の通りです。
- 新しい行で
/table full
と入力しenter
を押すと、フルページテーブルが開きます。 - 元のページに戻ると、作成したフルページテーブルがそのページにネストされた状態になっていることが確認できます。
インラインテーブル
既存ページに他の種類のコンテンツと並べてインラインでテーブルを作成することも可能です。
- 新しい行で
/table
と入力しenter
を押します。

備考: インラインテーブルの右上にある
⤢
をクリックすると全画面で表示することができます。テーブルのオプションメニューは、テーブル上部にポインタを合わせると表示されます。メニューから •••
をクリックすると Properties
、Filter
、Sort
のオプションが表示されます。データベースのテーブルビュー
既存のデータベースを表形式で閲覧するために、テーブル形式のビューを作成することができます。ビューの詳細はこちら→
- データベースの左上で、
+ Add a View
または閲覧中のビューの名前をクリックします。
- ドロップダウンから
Table
を選択し、テキストボックスでビューの名前を付けます。
Create
をクリックすると、テーブル形式のビューが表示されます。
- 左上のドロップダウンから他のビューに自由に切り替えることができます。

行をページとして開く
Notionテーブルの行はすべてページとして開くようになっており、その中に更にコンテンツを追加することが可能です。
- 対象の行にポインタを合わせ、
⤢ OPEN
ボタンをクリックします。
- プレビューモードで開きますので、全画面で表示させたい場合は左上の
⤢ Open as Page
をクリックします。
- 開いたページでは、テーブルのプロパティがすべて上部にまとめて表示されています。
- プロパティ名をクリックすると、そのプロパティの名称と種類を編集できます。
- プロパティの入力欄をクリックすると、値の編集ができます。
- プロパティの左側の
⋮⋮
を持って上下にドラッグすると、プロパティの表示順序を変更することができます。
- 行をページとして開いたところから、
+ Add a Property
でテーブルに新しいプロパティを追加することもできます。
- プロパティの下にはコメント欄があり、ここで他のユーザやページを@メンションすることができます。
- その下のページ本文部分は、通常のNotionページと同様に編集することができます。インラインデータベースを含め、お好きなコンテンツブロックを配置いただけます。

新しい行を追加する
テーブルに新しいアイテムを追加する方法はいくつかあります。
- テーブルの上にポインタを合わせると左側に表示される
+
マークをクリックすると、クリックした行のすぐ下に新しい行が作成されます。
- テーブル右上の青い
New
ボタンをクリックすると、テーブルの一番上に新しい行が作成され、作成されたアイテムがすぐにページとして開きます。
- テーブル最下部の
+ New
をクリックすると、一番下に新しい行が作成されます。
- テーブルの一番下の行を編集中であれば、
enter
で新しい行を作成できます。
行のオプション
対象の行にポインタを合わせると左側に表示される
⋮⋮
アイコンをクリックするか、対象の行を右クリックすると、以下のオプションメニューが表示されます。Delete
: アイテムを削除します。
Duplicate
: アイテムを複製します。
Copy Link
: 特定の行へのアンカーリンクをクリップボードにコピーします。
Rename
: 行をページとして開かずにページ名を変更します。
Move to
: 他のワークスペースやページに対象の行を移動します。(移動先がページの場合は、移動先ではアイテムはサブページとなります。)
Edit Property
: テーブルのすべてのプロパティを含むメニューが表示され、そこから直接各プロパティの値を編集できます。
ヒント: 複数の行を選択した状態でオプションメニューの操作をすれば、複数行を一斉に操作することができます。

テーブルのカスタマイズ
Notionテーブルの行・列・表示形式は、用途に応じて編集いただけます。
プロパティの編集
Notionテーブルでは、すべての列は1列目(一番左)のプロパティとなっています。以下の例でいえば、読書リストの一番左側の列が読み物のタイトルとなっており、それに日付、ステータス、タグ、URL等のプロパティが列として付属しているという構成になっています。
- テーブルの一番右側にある
+
マークをクリックするか、またはテーブル右上のProperties
から+ Add a property
を選択します。
- 列の名前を付けて、
Property Type
メニューからプロパティ種別を選択します。プロパティの詳細はこちら→

- 列のタイトル行部分をクリックすると、列の名前とプロパティ種別を編集できます。

- テーブル右上の
Properties
から各プロパティのトグルをオン・オフすると、テーブル上での列の表示・非表示を切り替えることができます。

行や列を並べ替える
デスクトップ版とブラウザ版では、テーブルの行・列はドラッグアンドドロップで並べ替えることができます。
- 行の場合、移動させたい行にポインタを合わせて左側の
⋮⋮
アイコンをクリックし、上下にドラッグします。
- 列の場合、列の名前部分をクリックしたままドラッグし、左右に移動させます。
- 列の境目にポインタを合わせると
←|→
マークが表示され、それをドラッグすると列の幅を調整できます。

ヒント: 列の並び順は、テーブル右上の
Properties
メニュー内で対象のプロパティを ⋮⋮
アイコンで上下にドラッグすることでも変更可能です。セルの内容を改行する
セルの中身が多くなった場合は、複数行にわたって表示させるよう設定ができます。
- テーブル右上の
•••
アイコンからWrap Cells
をオンに設定します。
- セル内で改行させたくない場合は
Wrap Cells
をオフに設定します。

テーブルの内容を絞り込む
必要に応じて、指定した条件に合致する行のみを表示させるよう絞り込みができます。
- テーブル右上の
Filter
をクリックします。
- 絞り込みに使いたいプロパティを選択します。
- 絞り込み条件を指定します。(例:…を含む(
Contains
)、…を含まない(Does not Contain
) 等)
- 絞り込み条件に適用したい値を入力します。(例:特定のタグや日付)
- 絞り込み条件は同時に複数設定することができます。
Filter
メニュー内でX
をクリックすると、絞り込み条件を個別に削除できます。

ヒント: 新しいビューを作成して絞り込み条件を設定すれば、ビューの切替で全項目表示と絞り込み表示を簡単に切り替えることができます。
テーブルの内容を並べ替える
特定のプロパティの値を基準として、テーブルの内容を昇順(
Ascending
)・降順(Descending
)で並べ替えることができます。- テーブル右上の
Sort
をクリックします。
- 並べ替えに使用したいプロパティを選択し、昇順(
Ascending
) または降順(Descending
) を選択すると瞬時にデータが並べ替えられます。
- 並べ替えは複数の列に設定することができます。並べ替え条件は
Sort
メニュー内での表示順に従って適用されます。(各条件を左側の⋮⋮
で上下にドラッグすれば順序を変更できます。)
Sort
メニュー内でX
アイコンをクリックすれば、並べ替え条件を個別に削除できます。

テーブルの内容を検索する
テーブル内の特定のコンテンツを検索することができます。
- テーブル右上の
Search
をクリックし、アイテム名やプロパティの値から検索したいキーワードを入力します。
- 条件に合致するアイテムが自動的に絞り込まれます。
テーブルへのリンクを張る
テーブルの特定のビューへのアンカーリンクをコピーすることが可能です。
- テーブル右上の
•••
アイコンをクリックします。
Copy Link to View
をクリックすると、そのビューのURLがクリップボードにコピーされます。
集計する
テーブルの各列の一番下の部分には、各種集計をするための欄が設けられています。
テーブル最下部にポインタを合わせ、集計したい列の下にある
Calculate
をクリックします。
- ドロップダウンメニューが開き、以下の集計オプションが表示されます。
Count All
: 行数を返します。Count Values
: 入力されている値の数を返します。例:アップロード済みファイル数Count Unique Values
: その列に含まれる重複を排除した値の数を返します。例:タスクをアサインされた人の数Count Empty
: 値が入っていない行の数を返します。例:まだ誰にもアサインされていないタスクの数Count Not Empty
: 値が入っている行の数を返します。例:アサイン済みのタスクの数Percent Empty
: 値が入っていない行の割合を返します。例:タスク管理表で未完了のタスクの割合を算出したいとします。完了フラグ列としてチェックボックス形式の列を作成し、その列にPercent Empty
の集計を適用すれば、チェックが入っていない=未完了のタスクの割合が算出されます。Percent Not Empty
: 値が入っている行の割合を返します。例:上記の例でいえば、チェックが入っている=完了したタスクの割合を算出できます。Earliest Date
:Last Edited
やCreated Time
などの日時関連のプロパティであれば、その列に入っている値のうち、一番古い日付を返します。長期間放置されたタスクのチェックなどに活用できます。Latest Date
: その列に入っている値で一番新しい日付を返します。テーブルが直近でいつ更新されたのかを確認したい場合に便利です。Date Range
: 一番古い日付と一番新しい日付の差分を返します。
Number
形式の列であれば、以下の集計も利用できます。Sum
: 列の値の合計値を返します。Average
: 列の値の平均値を返します。Median
: 列の値の中央値を返します。Min
: 列の値の最低値を返します。Max
: 列の値の最高値を返します。Range
: 列の最低値と最高値の差分を返します。(最高値から最低値を引いた値)
テーブルの活用事例
Notionコミュニティのテーブル活用事例をいくつか紹介します。
(リンク先は英語ページです。
Duplicate
してお使いいただけます。)- Lightweight CRM: 営業リードを簡易ビューでトラッキングできます。
- Fundraising database: 投資家とのやり取りの記録です。
- Media prioritization: テレビや映画、ゲームなどの優先順位を整理します。
- Habit tracker: 日々の習慣の強化に活用しています。
- Morning routine planner: 一日の始まりのタスクを管理しています。
- Exercise tracker: 日々のエクササイズの記録です。
- Freelance client tracker: フリーランス向けの顧客取引管理表です。
よくある質問
特定のセルの背景に色を設定することはできますか?条件付き書式は使えますか?
残念ながら現時点ではできませんが、ご要望の多い機能ですので鋭意検討中です。テーブル表示をカラフルにしたい場合は、
Select
や Multi-select
形式のプロパティをご利用いただけます。🎨テーブルの Title
プロパティはなぜ削除できないのですか?
Notionのテーブルは従来のスプレッドシートとは多くの点で異なります。Notionではテーブルの各行がページとして開いたり他のビューで画像表示させたりできるアイテムとなっており、
Title
プロパティはそのアイテムをページとして開く際にNotionが利用しているため、削除することができません。テーブルのアイテムを開く際、プレビューモードをスキップして直接ページとして開く(Open as Page
) ことをデフォルトに設定できますか?
残念ながら現時点ではできません。
Notionには(データベースではない)シンプルな表はありますか?
データベースのどのアイテムにコメントがついているか判別する方法はありますか?
データベースアイテムをページとして開いたところのディスカッション欄やページ本体にコメントが入っている場合、テーブルのそのアイテムの行にコメント件数がついた吹き出しのアイコンが表示されます。
フルページデータベースをインラインデータベースに変更できますか?
サイドバー内でフルページデータベースを他のページ内に移動させると、移動先でまずサブページに変換されます。
次に、サブページになったフルページデータベースにポインタを合わせ、右側に表示される
•••
ボタンから Turn Into Inline
をクリックするとその場所でインラインデータベースに変換されます。フルページデータベースに戻したい場合は、インラインデータベースをドラッグしてサイドバーに持っていきます。
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