S25. レシート自動記録アプリ

25.1 登録するデータベース

25.2 ショートカット作成

写真の文字認識でコピーした文字列は、頭に貨幣記号が含まれる場合があります。最初の部分ではそれらを正規表現で取り除きます。今回は、[¥￥$＄€£,，]+ としましたが、他の国での記号があれば、それも除外するようにしてください。

次に各種定数を設定します。上からそれぞれ、NOTION_API_KEY、receipt_database_id、month_database_id、date_format として参照します。下に同期ブロックを用意したので、最初の三つはここからコピーするとよいでしょう。yyyy-MM だと 2023-04 のようになります。yyyy年MM月のようにすると、2023年04月のようになります。この辺りは自分の好きなように変更してみてください。

📝

自分のインテグレーションキーを記録

📝

レシートの database_id (後のスクリーンショットに合わせているので実際の URL とは異なります)

例: cb497221fe934ee1ba676e909f9fb5c0

📝

月まとめの database_id (後のスクリーンショットに合わせているので実際の URL とは異なります)

例: 904abe15c98b46d6ae99a5c35bcd8f45

現在の日付を取得し、そのデータから月まとめのタイトル文字列を作成します。また、レシートの日付を保持するために、ISO8601 フォーマットの文字列 も保持しておきます。こちらはiso8601time と命名しました。

# 月まとめデータベースを取得
mdb = Database.find "月まとめのデータベースID"

print mdb.query_database(mdb.properties["月"].filter_equals("2022-11"), dry_run: true)

この結果を受けて以下のようにアクションを作成します。

print(mdb.create_child_page(dry_run: true) do |_, pp|
    pp["月"] << "2022-11"
end)

ページが存在しない時の処理は以下のようになりました。作成したページの id を month_id という変数に記録しておきます。

逆に存在した場合には、ページID を month_id 変数に記録しておくだけでよいです。

rdb = Database.find "cb497221fe934ee1ba676e909f9fb5c0"
print(rdb.create_child_page(dry_run: true) do |_, pp|
  pp["件名"] << ""
  pp["日付"].start_date = DateTime.now
  pp["支出"].number = 1234
  pp["月まとめ"].add_relation "5678"
end

これを元に Create a page endpoint を呼び出します。以下のようになりました。残りは音声でタスク登録とほぼ同様の処理であるので説明は省略します。

情報タブは以下のようにしています。

25.3 動作確認

クリップボードに「¥1,234」のような貨幣記号を含んだ文字列をクリップボードに入れた状態で、このアプリを実行します。実行するとページが表示されます。

25.4 iPhone の設定

ショートカットの準備ができたので、次に iPhone の設定を行います。最初にカメラ撮影時に画面上のテキストを認識できるようにする設定を行います。iOS 16 の場合、「一般」→「言語と地域」の一番下にある「テキスト認識表示」をオンにします。

 

次に、アクセスシビリティ → タッチ → 背面タップのダブルタップを、先ほど設定を行った「レシート登録」ショートカットに設定します。

25.5 使用方法

1. カメラを起動してレシートの金額部分が見えるようにします。

2. 撮影中に画面の右下に現れる「テキスト認識」マークをクリックします。

3. 数字部分をダブルタップするなどして選択します。

4. 選択するとポップアップが表示されるのでコピーをクリックします。

5. この状態で iPhone の背面をダブルタップすると、今回設定したショートカットが起動します。

6. レシートページが Notion で開くので、タイトルや種別を変更します。