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まえがき

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本書は数多く発行されている Notion 書籍とは異なり、Notion を外部からアクセスする Notion API のみに特化して説明するものです。こんな特異な書籍を手にされるという方は、Notion をある程度使いこなしており、もう少し高度な使い方をしたいと思っている方だと思います。
すでに Notion 自体がかなり多くのユーザに注目された結果、Notion をサポートするようなサードパーティの有料サービスや有料アプリも多くリリースされてきています。しかし、完全に自分の使い方にマッチしたものを見つけるのは難しいのではないでしょうか。
もし自分で Notion API を利用したコードを書くことができれば、自分の使い方に合わせたものを作成することができます。実際、Notion API のプログラミングについては、ブログなどで多く紹介はされています。しかし肝心の API について系統立てて説明しているものはそれほど多くなく、ほとんどがオフィシャルの API リファレンスを見てくださいに止まっています。このような状況から本書では、Notion API に特化して系統立てて説明をしたいと考えました。
Chapter 1 では、Notion API を使い始めるための準備を行います。ここでは、いくつかのツールをインストールするとともに API 呼び出しの際に重要となる JSON データの説明を行います。Chapter 2 では API で取得した JSON データをもとにブロック要素、オブジェクト要素、プロパティ要素のデータ構造を説明します。Chapter 3 では、このデータ構造に基づき、実際に API を呼び出しながらNotion API の機能について説明します。オリジナルの API リファレンスは要素ごとに記述されていますが、本書では読み込み・更新・作成・削除の機能ごとに説明します。この二つの章は API リファレンス替わりに参照してもらえるように、かなりページ数を割いて説明しています。
Chapter 4 以降は応用編となります。ここでは、拙作のいくつかのサンプルアプリを例として、作成方法から動作確認までを行います。Chapter 4 では、Google Apps Script (以降 GAS と略します) を用いて、時間指定トリガやスプレッドシート変更トリガを用いてページやブロックを作成・更新します。さらに GAS を Web app 化する例として、Slack の情報を Notion に登録する仕組みについて説明します。Chapter 5 では、Apple 製品に無料で提供されているショートカットアプリを用いてアプリを作成します。モバイルデバイスはカメラや音声入力などの特徴的な入力が可能であり、場所を問わないデータ入力が期待できます。
かなりプログラミングに偏った内容となっておりますが、本書が皆さんの自動化の一助になれば幸いです。