日本のNotionユーザーの皆さん、お待たせしました!日本時間の2021年10月13日の午前7時、Notion日本語ベータ版がリリースされました。この日を待ち侘びたユーザーの"Notion愛"は、NotionがTwitterのトレンド上位入りすることで形となり、その熱狂は当日夜にオフラインで開催された「Notionコミュニティ 全国ミートアップ」まで続きました。イベントでは、日本語版にのみ追加された機能が発表され、参加した379名のユーザーたちは大盛り上がり! 日本国内で活躍するNotionアンバサダーも集結した祭典の様子をレポートいたします。
イベント情報
- イベントタイトル L 日本語βリリース記念!初の全国ミートアップ 〜Notion認定アンバサダーと最新のNotionをのぞいてみよう。本社からもスペシャルメッセージ!! 〜
- 開催日 L 2021年10月13日(水)19時〜
- 主催者 L 国内在住のNotionアンバサダー
イベント登壇者を紹介します。
<Notionアンバサダー>
<Notion 社員>
開会の挨拶
Shinさん「みなさん、こんにちは。本日の司会を務めるShinです。本日はお集まりいただきありがとうございます。私自身の自己紹介をすると、Notionアンバサダーであり、Notion Fukuokaを運営しております。イベント開催にあたり、Notionの西さんから挨拶をお願いしたいと思います。」
Notion 西「皆さんNotionの西です。ついに、ついにこの日がやって来ました。本日13日にNotion日本語ベータ版がリリースしたんです。今日は379名のユーザーが参加されていると聞き、この瞬間をこんなに多くの方と迎えられて、最高だと思っています。なお今回はブラウザ版がリリースされたのですが、モバイル版とアプリ版は数週間で順次展開されます。しばしお待ちください!」
Notion 西「私からは、最初にIvan(CEO)と話した約1年3ヶ月前に驚いたことをお話ししたいと思います。
1つ目が58名しか社員のいない会社が日本へビジネス展開しようとしていたことです。当時のNotionは、全世界に58人しか社員がおらず、しかも全社員がアメリカ在住。そんな会社が日本でビジネス展開をしようとしていることに、驚きました。2つ目は英語のプロダクトにかかわらず、すでに熱狂的な日本ユーザーが存在し、ミートアップなど様々な活動をしていたことです。そして3つ目が、Notionの起源が日本の京都にあること。だから皆さん、覚えておいてください。Notionは日本にやって来たのではなく、帰ってきたということを。『おかえりなさい』という気持ちを抱いて欲しいんです。」
そして、ここで本社の3名からコミュニティの皆さんに対する感謝の気持ちのビデオが放映。本社や各拠点の様子も流れ、参加者たちのチャットには「かっこいー!」とコメントが出て、盛りあがりました。
日本語ベータ版にしかない優れたUIとUXに痺れた!
Shinさん「続いては日本語ベータ版のアップデート内容について、日本語ベータ版の開発に関わったノースサンドの近藤さんから解説いただきます。」
近藤さん「はじめまして、近藤です。普段はノースサンドというITコンサルティング会社でシニアシステムアーキテクトとして働いております。Notion歴は3年になり、『好きです!』とアピールしていたら、Notion Tokyoの主催やNotionの公認コンサルタントとなり、気づいたらNotionアンバサダーになっていました。今夜は日本語ベータ版がリリースされるにあたり、3つのポイントに絞って、解説したいと思います。
1つ目がご存知のようにNotionが日本語版になりました。例えばヘルプページは日本語化し、設定も日本語です。これまではテンプレートが英語だったがゆえに、英語が苦手な方はなかなか進みづらかったと思いますが、今はテンプレートも日本語になりました。
2つ目がローカリゼーション。アメリカで生まれたツールですので、日本のツールとしてより愛されるためには日本の環境に合った機能が必要だと思っています。じゃあ、その機能はなにかと言うと、
スラッシュコマンド
に変わるモノです。Notionの場合、英語入力でスラッシュコマンド
と打つとあらゆるブロックを作成できますが、日本語の入力は全角で行うため、半角スラッシュは切り替えが必要で日本のPCでは使いづらい。なのでスラッシュコマンド
に変わるモノが必要だと熱心に訴えました。すると共同創業者のSimon Last(サイモン・ラスト)からもらったフィードバック基づいて『作ります』という返事が来たんです! そして作られた機能が、
全角セミコロン
。かな入力でセミコロン
と打つとページを作成できるようになりました。例えばセミコロン
と打つとスラッシュコマンド
と同様の動きが可能です。さらに、セミコロンのあとにページやPageなどのコマンドを打つときにそれに近いキーワードを打った場合も何を意図したか判断できる仕組みにしてもらいました。例えば、かな入力で;ぱげ(page)
と打ってもページが作れるんです。日本語でここちよくブロックを読み出せるように実装してもらったんです。ここまでUIとUXを整えたプロダクトはないんじゃないかなと思っています。もちろん従来通り、
スラッシュコマンド
と打ってブロックも作れますので、英語版に慣れているユーザーも安心してください。最後の3つ目は、宣伝になってしまうのですが(笑)、僕も執筆に携わった書籍『そろそろ Notion あらゆるデジタルデータをあつめて、まとめて、管理するオールインワンの神アプリ』が10月15日に発売されます。使い方やデザインパターンがまとめられていますので、ぜひ手に取ってみてください。」
アンバサダーによるパネルディスカッション
Shinさん「ここからはNotionアンバサダーによるパネルディスカッションのコーナーに移りたいと思います。ここからはshodaiさんが司会を担当します。」
shodaiさん「こんにちは、よろしくお願いいたします。shodaiと言いまして、Notion Kyotoを主催しつつ、Notionアンバサダーもやっておりますが、普段は中小企業の経営や大学の研究員として活動してます。
参加者の中にはNotionアンバサダーとは何?と感じている方もいるかと思います。Notionアンバサダーとは、Notionを献身的に他人に教えたり、共有したりとNotion愛してやまない人達で、国内には8名おります。また現在、日本には6つのローカルコミュニティがあります。コミュニティ毎にオンライン/オフラインのミートアップ(勉強会など)も開催していますのでお住まいの地域にコミュニティがある方は是非参加してみてください。」
コミュニティ情報はこちらから!(アルファベット順)
Notion Fukuoka
Notion Kyoto
Notion Niigata
Notion Tokyo
Notion Sapporo
Notion Sendai
ディスカッション#1:アンバサダーって何してるの?
<参加パネラー>
近藤 容司郎
まみぞう
fujita saki
shodaiさん「さてパネルディスカッションの1つ目のテーマとしてアンバサダーについて話しをしていきます。皆さんどうやってアンバサダーになったのでしょうか?」
近藤さん「僕の場合、先にアンバサダーをされた方と接点があり、その方の紹介で就任しました。」
マミゾウさん「私は英語版のNotionのページを読んでいたら、アンバサダーを募集していると書いてあったので、やりたい!と思い、自薦しました。英語のテキストで活動歴を熱い思いと共にまとめたところ、選んでいただきました。」
shodaiさん「参加者から質問が来ています。アンバサダーの"Notion偏愛"を教えてください、とのことです。」
近藤さん「僕の場合、バックグラウンドがエンジニアなんですよね。そんな自分が、Notionを作れるかと問われると答えはノー。アーキテクチャーとして素晴らしい作品を創業者の2人が生み出したことに最大級の嫉妬と尊敬を感じつつ、完成度の高いものだと感じています。」
shodaiさん「僕は、Notionに関わる人が好きなんです。コミュニティやアンバサダー、Notionの社員はみんな人柄が良い。人柄の良さに惚れて、Notionを好きになってしまいました。そういえばfujitaさんに聞きたいことがあって。fujitaさんはNotionを擬人化したキャラクター"のしょこ"の中の人をやっていますが、どういった経緯で"のしょこ"は生まれたんですか?」
fujitaさん「Notionを使い続けている時に、Notionをキャラクター化したらどうなるんだろと思いたち、イラストを書いていました。そのイラストをプロに漫画にしてもらったところ、"のしょこ"が生まれました。ちなみに"のしょこ"は人間ではありません! Notionの妖精という設定です(笑)。」
shodaiさん「面白いですね。皆さんの話を聞いていたら、活動している動機が『Notionが好きだから』という理由が多いなと感じました。」
ディスカッション#2:アンバサダーはどのようにNotion(個人&組織)を使っているの?
<参加パネラー>
Naoki Saito
Shin
Yuji Tsuburaya
平田 智基
shodaiさん「続いてのディカッションでは4人のアンバサダーと共にNotionの使い方を話していきます」
Saitoさん「僕は株式会社diddyworksという会社を運営しており、会社の全情報をNotionでまとめていて、会社のことはNotionを読めば分かるという状態になっています。採用情報やオンボーディングなどNotionでまとめ、Notionがないと会社が回らなくなってきています。」
Tsuburayaさん「僕はタスク管理のオタクなので(笑)、プライベートのタスクをGTDというやり方でまとめています。」
平田さん「僕はスタートアップ関連の仕事をしていて、仕事としてベンチャーのリサーチをしています。もともと海外トップVCの投資先をNotionのギャラリービューまとめていたところ、それを公開したらいいんじゃない?となって、メディアとして『スタタイ』をNotionで運営しはじめました。」
shodaiさん「あっ、新しい質問が来ています。データベース設計に苦戦しているのですが、どうすればいいですか?」
Shinさん「僕個人はプロパティを増やし過ぎないと決めています。あれもこれも増やしすぎるとていると、管理できないので、最低限にしています」
平田さん、Saitoさん、Tsuburayaさん「同感です!」
shodaiさん「続いて、Notionを周囲に教えたり、伝えたりする上で難しい点は?」
平田さん「IT関連の会社にいるので、みんなNotionを知っていますので難しいと感じたことはないのですが、他の業界だと難しいのかなと思います。」
shodaiさん「僕は製造業界にいるので、それは感じています。」
Shinさん「学習する時間がかかるので、PCに慣れていない人は難しいのかもしれません。ただ日本語になったので、導入のハードルは下がったと思っています。」
Saitoさん「Notionはなんでもできる長所もあり、それは短所でもあるなと思っています。昔、Notionのオンボーディングをした時は、まずはドキュメントを書きましょうと言い、議事録の作成を勧めました。」
shodaiさん「そうですね。データベースやリレーションは大変なので、まずは書くことから始めるといいですよね。」
イベント中に3つのローカルコミュニティが誕生!
総勢379名のNotionユーザーが集ったイベントはこれにて終了。Notion日本1号社員の西は、「この1年で日本のデイリーアクティブユーザーは4倍になり、この数字はコミュニティの皆さんのおかげです。これからもコミュニティと一緒にNotionを育んでいきます」とコミュニティとの協働を再宣言しました。
その思いが伝わったのか、開催中、全国各地に住むNotionユーザーたちから「自分たちの地域にもコミュニティが欲しい!」と要望が出た結果、なんと大阪、岐阜、北陸の3つのローカルコミュニティが誕生。
さらに全ローカルコミュニティが集結したイベントも開催しようとの声も上がり、日本国内のコミュニティはさらに活性化しそうです。
アンバサダーのShinさんが「日本語になったことでNotionを始めるハードルは下がりました」と語ったように、言語の壁は無くなり、日本語を母国語とするユーザーはやりたいことをNotionでより実現しやすくなりました。さぁ、今からNotionにテキストを打ち、あなたのやりたいことを実現しましょう!
この記事を書いた人