逆引きFormula 2.0 に戻る
ついに Notion 自体でプログレスバーと Ring が実装されました。このような小手先の技は必要なくなりました。一番下のテーブルの右二つが Notion 自体の機能で記述したものです。素晴らしいですね。
[2022/07/11 修正]
0.7 の時に表示がおかしくなるとバグレポートがありました。確かにここだけ 6 しか付いていませんでした。
99% の時に 10 個付けたくないので、round ではなく、ceil を使っていました。浮動小数点数の微妙な誤差によりものと思われます。実際に Ruby で確認してみるとこんな感じになりました。0.3 という数値であれば 3 になるのですが、(1-0.7)の演算をしてしまうと 4 になってしまいます。浮動小数点での計算はしない方がよさそうなので、発想を逆転させて floor したものを計算して、整数値の 10 から減算することにしました。以下の記事では内容を修正しています。
% irb irb(main):001:0> (0.7*10).ceil => 7 irb(main):002:0> (0.3*10).ceil => 3 irb(main):003:0> ((1-0.7)*10).ceil => 4
個人的にはあまり使う用途がないのですが、巷に紹介されているプログレスバーの実装がもう少し綺麗になりそうなので、自分で作ってみました。紹介されているほとんどのものが、複数の●を切り取る substring (Formula 1.0 までは slice という関数でした)と複数の○を切り取る substring を二つ使ったものです。そもそも最初の文字列として、●○を連結したものを使えば substring 一つで済むのにと思ったのが作成したきっかけです。
また、多くのものが round を使っているのですが、そうすると 99% でも全てが埋まってしまうのが気に入りませんでした。私の関数では ceil で意味上の切り捨て(符号反転しているため。ceil 自体は切り上げ)をしているので、99% だと ○が一つ残ります。
/* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ let(x, floor(prop("rate") * 10), /* 連結した文字列から該当する部分を切り出し */ "●●●●●●●●●●○○○○○○○○○○".substring(10 - x, 20 - x) )
Formula 2.0 では repeat 関数が用意されました。このためこんな感じで簡単になります。
/* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ let(x, floor(prop("rate") * 10), /* x 個の黒丸と 10-x 個の白丸を連結 */ "●".repeat(x) + "○".repeat(10 - x) )
また、padEnd 関数が追加されたので、さらに簡単に書けるようになりました。
/* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ let(x, floor(prop("rate") * 10), /* x 個の黒丸と 10-x 個の白丸を連結 */ "●".repeat(x).padEnd(10, "○") )
その後、以下の記事で色付きにするネタを見つけました。絵文字だと slice が使えないとのことだったので、後から replaceAll を使うように修正してみました。
lets( /* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ x, floor(prop("rate") * 10), /* x の値に従って丸の色を選択し、変数 s に代入 */ s, ifs(x >= 7, "🟢", x >= 5, "🟡", "🔴"), /* 連結した文字列から該当する部分を切り出し */ "●●●●●●●●●●○○○○○○○○○○".substring(10 - x, 20 - x) /* 黒丸を s に置き換え */ .replaceAll("●", s) )
こちらも repeat, padEnd で書き換えると簡単になります。
lets( /* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ x, floor(prop("rate") * 10), /* x の値に従って丸の色を選択し、変数 s に代入 */ s, ifs(x >= 7, "🟢", x >= 5, "🟡", "🔴"), /* x 個の s と 10-x 個の白丸を連結 */ s.repeat(x).padEnd(10, "○") )
月の満ち欠けにしたものも作ってみました。○も置き換えています。
lets( /* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ x, floor(prop("rate") * 10), /* x の値に従って月の色を選択し、変数 s に代入 */ s, ifs(x == 10, "🌕", x >= 7, "🌔", x >= 4, "🌓", "🌒"), /* 連結した文字列から該当する部分を切り出し */ "●●●●●●●●●●○○○○○○○○○○".substring(10 - x, 20 - x) /* 白丸を新月に置き換え */ .replaceAll("○", "🌑") /* 黒丸を s に置き換え */ .replaceAll("●", s) )
こちらも repeat, padEnd で書き換えると簡単になります。
lets( /* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ x, floor(prop("rate") * 10), /* x の値に従って丸の色を選択し、変数 s に代入 */ s, ifs(x == 10, "🌕", x >= 7, "🌔", x >= 4, "🌓", "🌒"), /* x 個の s と 10-x 個の新月を連結 */ s.repeat(x).padEnd(10, "🌑") )
全部書き換えるのもなんか違う気がして、こんな感じのものも作ってみました。slice の都合上右から月が満ちてきます。満月が出れば完成です。
/* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ let(x, floor(prop("rate") * 10), /* 連結した文字列から該当する部分を切り出し */ "00000000001112223334".substring(x, x + 10) /* 各数値を月の状態に置き換え */ .replaceAll("0", "🌑") .replaceAll("1", "🌒") .replaceAll("2", "🌓") .replaceAll("3", "🌔") .replaceAll("4", "🌕") )
また、Formula での % 表示の方法も説明しておきます。% の部分は Formula なのですが、Formula を作成する前に「Number」の設定をしておき、Format number で「Percent」を設定しています。その後、Formula を作成すると作成した数値は%表示することができます。
padEnd でスタイルも指定できるので、最後に style で装飾した Non break space (macOS だと Option space で入力できる)で作成してみました。短くなりすぎたので、これだけ40段階のプログレスバーです。
/* rate の値を10段階の数値に変換し、変数 x に代入 */ let(x, floor(prop("rate") * 40), /* repeat と padEnd でバックグラウンド背景の Non break space を記述 */ " ".repeat(x).style("green_background").padEnd(40, " ".style("red_background")) )
Name
%
moon progress
padEnd + style
プログレスバー
プログレスバー(padEnd)
色付き
全て置き換え
rate
Pie
Bar