【新型コロナ】人類は伝染病をどう読み解いてきたか | 「神による天罰」から「環境破壊に対する自然からの警鐘」まで、その解釈の系譜をたどる | クーリエ・ジャポン

★★★:バランスよく議論できる
★★☆:意見を吟味する
★☆☆:客観的情報
☆☆☆:議論用ではない
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ある特定のオピニオンが述べられる
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May 16, 2020 03:31 AM
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事実ベース
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立体的(多角的)
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考察的・思想的
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調査、データ、観察的
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「死の勝利」を描いた作者不詳のイタリアのフレスコ画(部分、1445年) Photo: Werner Forman / Universal Images Group / Getty Images
伝染病による災禍は、古代ギリシャや中世キリスト教世界においては神罰と見なされていた。
現代の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)では科学的な見方が主流であるものの、「自然がもたらす警告」だとして隠喩的に解釈する動きも一部で見られる。
未曾有の災厄を私たちはどう受け止めるべきなのか──。仏紙「ル・モンド」が伝染病の解釈の歴史をひもとく。

災厄に直面した時、人はそれをどう受け止めるのか?

伝染病は恐るべき敵である。その災禍は目には見えないが、武力を用いた争いより多くの死者を出すこともめずらしくない──たとえば1918年から1919年にかけてのスペインかぜは、第一次世界大戦よりも多くの犠牲者を出した。
コロナウイルスもその例に漏れない。哲学者エマヌエーレ・コッチャによれば、今日ウイルスという「地球上で最も小さな存在」が、人類の大半を自宅に閉じ込め、最も脆弱な人々を警告もなく殺している。
このウイルスは「我々が捕らえようとしても完全にすり抜けていく」と述べるのは、フランス公衆衛生高等研究院における衛生史の名誉教授パトリック・ズィルベルマンだ。ウイルスはいつでもどこでも、万人を襲いかねないということだ。
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