中国、台湾独立は「戦争を意味する」 アメリカは台湾支援を約束 - BBCニュース

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Feb 1, 2021 11:28 PM
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中国は台湾を自国の一部とみなしている
中国国防省は28日、台湾の独立を目指す動きに対し、「戦争」という非常に強い表現を使ってけん制した。
一方で、台湾はアメリカのジョー・バイデン新政権の発足を歓迎し、台米関係の緊密化を目指している。
そうした状況で28日、中国国防省の「戦争」発言が出た。
米政府は同日、声明を出し、台湾の防衛力の充実に支援する姿勢を強調した。
中国は台湾を自国の一部とみている。しかし台湾は主権国家を自認している。
中国国防省の呉謙報道官は28日の記者会見で、「台湾独立を目指す勢力に、本気で告げる。火遊びをする者はやけどを負う。台湾独立は戦争を意味する」と述べた。
呉氏はまた、最近の中国軍による台湾周辺での軍事行動を正当化。「現在の台湾海峡における安全保障状況に対処し、国家の主権と安全を守るために必要な行動だ」と主張した。
BBCのロビン・ブラント上海特派員は、中国当局の報道官が「戦争」を口にするのはまれで、中国は平和を愛する国だと強調するのが常だと説明する。
しかし台湾問題だけは別で、今回の国防省報道官の発言は、中国が最終的には戦争も辞さない構えだと受け止めるのが妥当だろうと、ブラント記者は解説した。
バイデン氏(左)は米副大統領だった2013年12月に、中国の習近平国家主席と北京で会談している
これに対し、米国防総省のジョン・カービー報道官は同日、「今回の発言は残念なもので、台湾関係法が定めるアメリカの義務を果たそうとする私たちの意図とまったく合致しない」と記者団に述べた。バイデン政権が中台問題で声明を出したのは、これが初めて。
カービー氏はまた、「台湾をめぐる緊張が衝突へと至らなくてはならない理由は、まったく見当たらない」とした。
20日に発足したバイデン政権は、米中関係が悪化する中、人権、貿易、香港、台湾など幅広い問題で中国に圧力をかけ続けるとみられる。
中国と台湾は1949年に国共内戦が終わった後、別々に政府を樹立。中国は長年、台湾の国際的な活動を制限しようとしてきた。また、双方とも太平洋地域での影響力を争ってきた。
近年、双方の緊張は高まっており、中国は台湾を取り戻すためには軍事力の使用も排除しない考えを示している。
台湾と正式に国交を結んでいる国は小数に限られている。ただ、民主的な選挙を経て構成された台湾の政府は、多くの国と強い通商関係や非公式な関係を築いている。
アメリカは多くの国と同様、台湾とは正式な国交を結んでいない。一方でアメリカの台湾関係法は、同国が台湾に自衛の手段を提供するよう定めている。また、台湾へのいかなる攻撃も、アメリカは「深刻な懸念」とみなすと強調している。