アメリカ議事堂襲撃事件は「クーデター」と言えるのか? | クーリエ・ジャポン

★★★:バランスよく議論できる
★★☆:意見を吟味する
★☆☆:客観的情報
☆☆☆:議論用ではない
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ある特定のオピニオンが述べられる
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Jan 16, 2021 12:08 AM
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これは「クーデター」ではないのか? Photo: Victor J. Blue / Bloomberg / Getty Images
アメリカ連邦議会議事堂の襲撃事件から1週間が経ったが、アメリカも世界もいまだ、いったい何が起こったのか理解しようとしている最中だ。これはただの暴動か、それともクーデターか? 米メディア「ブルームバーグ」の取材に応えたクーデター専門家の見解とは──。
ワシントンDCの議事堂襲撃事件が「クーデター」に相当するのか否か疑問に思っている人もいるだろう。
まさにクーデターというテーマで本を書いた人物がいる。アメリカ海軍大学校の准教授ナウニハル・シンだ。シンは、『権力掌握──軍事クーデターの戦略的ロジック』(2014年刊、未邦訳)でゲーム理論を応用して、政権転覆の企てが成功する理由とタイミングを分析している。
この一問一答インタビューは、事件のあった1月6日におこなわれた。ここで表明された見解はシン本人のもので、海軍大学校のものではない。
──ワシントンの事件は厄介だがクーデターではないと指摘していますね。その線引きについて説明いただけますか?
クーデターには3つの要素があります。
第一に、国家の支配権を掌握しようとする非合法的な企てがあります。