ハイテク技術見本市CES、注目すべき5つのトレンド | NewSphere

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☆☆☆:議論用ではない
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ある特定のオピニオンが述べられる
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Jan 21, 2021 08:31 PM
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事実ベース
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考察的・思想的
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調査、データ、観察的
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AP Photo / John Locher
話題性に富んだ輝かしい技術を紹介するガジェット見本市、「CES 2021」が1月11日~14日に開催された。新型コロナウイルスの世界的流行によりラスベガス会場での開催は見送られたものの、1800もの企業が動画配信を利用し、世界中の15万人の視聴者に向けて新製品や新技術を紹介した。
注目すべきトレンドをみると、昨年が激動の一年であったことがわかる。新型コロナウイルスに関連するロボットやガジェット、在宅勤務がしやすくなる製品、5G技術の活用、あらゆるものに搭載されたAI、曲げられたり透明になったりするテレビなどが紹介された。
◆新型コロナウイルス関連技術 今年のバーチャルショーの会場では、コロナウイルスと闘う技術が幅を利かせた。複数の企業が消毒ロボットを展示し、なかでもLGエレクトロニクスは、多くの人の手が触れた表面についたウイルスに紫外線(LG-C)を照射するように設計された自動ロボットを導入した。
新型コロナウイルスにおいては、表面に付着したウイルスよりも、空気中の蒸気の飛沫によって感染が広がるという事実は、あまり伝えられていない。そのためLGエレクトロニクスでは、自動車やオフィスで空気を清浄するのに使えるウェアラブル空気清浄器や携帯用空気清浄機を展開した。いずれも、ファンとHEPAフィルターを搭載している。中小企業のエアーポップは、着用している人の息や周囲の空気の質を監視する「アクティブ+ スマートマスク」を披露した。
一方、複数の企業が「非接触型」の機器や備品を紹介。ケーラーやTOTOは、センサーの前で手を振ったり、音声アシスタントを使ったりすることで自動的に電源をオン・オフにしたり、開けたり流したりできるタッチレスのシンクやトイレを発表した。
◆未来のテレビ 大手テレビメーカーは例年、いずれ家庭用テレビにも搭載されるであろう、まばゆいばかりの技術を展示している。LGディスプレイは、ベッドフレームから浮き上がる55インチの透明テレビを備えた「スマートベッド」を発表。レストラン向けに設計された透明のテレビもあり、顧客はメニューを確認しながら画面越しにシェフが調理する様子を見ることができる。そのほか、用途に応じて画面を曲げることのできる48インチの屈折可能型ディスプレイも発表した。これはゲーマー向けに設計された機能である。
◆5G 通信会社はここ数年、最新かつ超高速の5G無線ネットワークが到来すると喧伝してきたが、2021年にはいよいよ5Gが登場する。
ベライゾン・コミュニケーションズのハンス・ベストベリ会長兼CEOは基調講演で5Gについて語り、遠隔医療や遠隔学習などの用途で同社が提供する機能について報告した。ベライゾンが取り組んでいるプロジェクトの例として、スミソニアン博物館の展示物を紹介するバーチャルツアー、VR(仮想現実)を使った学生向けの科学授業、物流大手UPSによる医薬品配送パイロットプログラムでのドローン輸送などがあり、これらはすべて同社の5Gネットワークを利用しているという。
CES最終日の14日、サムスン電子は5G対応の最新ギャラクシースマートフォンを披露。そのほか、スマートフォン以外に自動車やスマートシティーなどでの5G利用について、多くのデモやパネル展示が行われた。
◆仕事の未来 多くの人はこの1年ほど、在宅勤務をやりくりし、何がうまくいき、何がうまくいかないかを痛感してきた。在宅勤務の改善と生産性の向上に向け、企業はデバイスやアクセサリを売り出すようになるだろう。たとえばデルの場合、高解像度ウェブカメラを備え、ビデオ通話に適した角度に調整、回転させることが簡単にできるビデオ会議用のモニターを展開。ライブ、ツアー、スタジオ用マイクロホンを製造するシュアは、ビデオ会議での音声品質が向上するよう設計された在宅勤務用マイクを紹介している。
ターガスはリモートワークや在宅・出社併用勤務に適した製品として、机上に置いた状態で電子機器を消毒する紫外線LEDライトのほか、作業用タブレットやノートパソコン、タブレット専用クレードル、スマートフォンスタンドなどを持ち運べる抗菌バックパックを展開している。
◆スマートカー CESは電気自動車や自動運転車の最新モデルが一同に会する場となった。ゼネラルモーターズのメアリー・バーラCEOは12日の基調講演で、自社ブランドと電気自動車の未来について語った。メルセデス・ベンツは、ダッシュボードの幅全体に広がるディスプレイにAI を搭載した「ハイパースクリーン」を披露。このスクリーンは音声で作動する仕組みとなっており、運転席と助手席にいる人は通話からマッサージまで、あらゆることができるようになる。
フィアット・クライスラー・オートモービルズは、自動車と技術に関するインタラクティブな 3次元バーチャルツアーを提供。さらに同社はグーグルと協力して、ジープのPHV「ラングラー 4xe」の拡張現実(AR)モデルをスマートフォンで配信した。
By MAE ANDERSON AP Technology Writer Translated by Conyac