『サピエンス全史』の著者が警鐘「分断か連携か、世界はコロナ危機で試されている」 | ユヴァル・ノア・ハラリが国境を越えた医療支援や経済対策を提言 | クーリエ・ジャポン

★★★:バランスよく議論できる
★★☆:意見を吟味する
★☆☆:客観的情報
☆☆☆:議論用ではない
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Mar 29, 2020 04:21 AM
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調査、データ、観察的
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感染者が増え続けるイタリアでは医療従事者の疲労もピークに達している Photo: Antonio Masiello/Getty Images
「新型コロナウイルスとの闘い」を名目に、各国政府は人々の自由を制限する強権的な政策を発動し、国家も人も孤立を深めている。だが、ウイルスに打ち勝つために必要なのは、分断ではなく各国が医療や経済、政策の面で協力し合うことだと、ユヴァル・ノア・ハラリは指摘する。
世界的な大ベストセラー『サピエンス全史』の著者が、不安な時代を生き抜くための知恵を英紙に寄稿した。

「信頼」は「監視」に勝る

プライバシーか、健康か──新型コロナウイルスの危機で浮上したこの二者択一は、そもそも選択肢が誤っている。
プライバシーと健康は両立できるし、そうすべきだ。我々はここで取り上げたような全体主義的な監視体制を受け入れずとも、自身の健康を守り、コロナウイルス禍に歯止めをかけることはできる。
それこそが2つめの課題市民のエンパワメントである。ここ数週間、新型コロナウイルスの地域的な大流行の阻止に成功した数少ない国々、韓国、台湾、シンガポールの場合を考えてみよう。この3ヵ国でも行動追跡アプリはたしかに利用されてはいるが、主な用途は広範な検査、誠実な自己申告、そして情報を周知された市民の積極的な協力である。
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