台湾政府の「コロナ対策成功」は“最強の適材適所”のおかげ | 台湾ニュース拾い読み | クーリエ・ジャポン

★★★:バランスよく議論できる
★★☆:意見を吟味する
★☆☆:客観的情報
☆☆☆:議論用ではない
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Apr 17, 2020 01:29 AM
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新型コロナ対策について記者会見を行う“鉄人大臣”こと陳時中(中央) Photo: Walid Berrazeg / SOPA Images / LightRocket / Getty Images
陳は「疲れているのは私だけではありません。誰もが同じだ。看護スタッフと一緒に写真を撮ったが彼らの顔にはN95マスクの痕跡がいっぱい残っている。マスクの跡はわれわれが刻んだ歴史そのものなのだ」(3月11日)と語った。中継を見た多くの市民の胸を打った。
週刊誌「今週刊」によると、以下のような陳時中語録が話題になった。
「(世界保健機関〈WHO〉のテドロス・アダノム事務局長が『個人的な人種差別攻撃、人格攻撃を受けている、特に台湾人からが多い』と述べたことについて)蔡英文総統も私も喜んでテドロス氏を台湾へご招待します。その目で台湾政府の防疫政策、台湾人の民度、WHOのこれまでの対応が正しいかどうかが確認できます。WHOの提案を妄信した国家、特に1月30日のWHO勧告通り、中国への渡航と貿易を禁止しなかった国はいずれも悲惨な結果を招いている。台湾はWHOの甘い判断に耳を貸さなかった。台湾を誹謗中傷するヒマがあるなら、訪台して台湾から学ぶべきことは多いはず」(4月9日) 「(感染者の身元を公表すべきとの意見に対し)皆さんが事態の深刻さを理解していることは喜ばしい。ただ、感染者の個人情報を社会が共有することが感染拡大防止の役には立たないでしょう。相対的に感染を隠す人が増えるはず。私は自分に問い掛けました。感染したら、その事実を公にされてもいいだろうか。誰もが正直になれない場合、かえって感染拡大を引き起こすでしょう、それは台湾にとって良いことですか?」(3月3日) 「(台湾の食文化に根付いた屋台をコロナ対策で営業停止するべきとの意見には)その必要はありません。台湾の心である屋台の灯をともし続けるのは悪いことではありません。屋台禁止で過剰なトラブルや負担を招く必要はありません。」(3月1日) 「(武漢から台湾への帰国チャーター便に中国籍の配偶者は搭乗対象外とする初期方針について)台湾人と結婚したとき、彼・彼女らは国籍選択の自由があったが、自らの意志で台湾籍ではなく中国籍を選んだ。その決断に対して責任を負う必要がある」「(中台夫婦の中国籍の子供が台湾に入境することを)人道的立場から拒みはしないが、台湾政府のあらゆる施策は国人優先(台湾籍市民優先)だ」(2月12日)
陳時中は、台北医学院(現・台北医学大学)歯学部を卒業し歯科医免許を取得。ホワイトデーの3月14日の記者会見では自ら記者にチョコレートを配りながら「食べ終わったら歯磨きを忘れないで!」と語って笑いを誘った。
1990年代は業界団体の中華民国牙医師公会全国連合会トップに就任し、全国歯磨き運動を推進したり、導入当初から出来高払い制が採用され過剰診療が横行していた全民健康保険(台湾の国民健康保険)について、歯科業界を取りまとめて他の診療科目に率先して総額予算制(日本の診療制度と同様に点数制であるが、支出予算がオーバーになると 1 点当たりの台湾元換算を減らし減額する仕組み)を導入したりした。
4月11日には、WHOに2019年12月31日付で自身の名で電子メールを送り「中国で発生している呼吸器系の感染症は複数の患者が隔離治療を受けておりヒトからヒトに感染する可能性が高い」と警告していたことを明らかにし、中国の圧力で台湾の加入を認めないWHOはこのメールを黙殺したと批判。初期対応のミスが問題視されているWHOに対し、「これ以上、過ちを犯してはならない」と苦言を呈した。
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